春、温かくなってきた、あるお昼過ぎの出来事。
駅に向かっていると、4メートル先に一人の男性がパンを食べながらこちらに向かっているのです。
きっとお昼を食べる時間もなく、次への移動中なのでしょうか?
そんなことを思いながら歩いていると、2メートル位のところで男性はマスクを付けたのです。
すれ違う近い距離のときにはお互いマスク着用、となったわけです。私は、思わず「ありがとう」と心で呟いた瞬間、微笑んでしまいました。すると、あちらも微笑んだ目をしていました。
歩きながら食べることはどうかと思いますが、どうにも時間がなく、パンを一つ食べる唯一の時間だったのでしょうね…と、好意的に感じていました。
ちょっとしたことですが、中々できないことであるだけに、素晴らしいマナーだと思いました。
見知らぬ人と、一瞬の非言語コミュニケーションでした。